
WordPressには、記事を視覚的に作成できる「ブロックエディター」という便利な機能があります。
弊社では、お客様が自由に記事を公開・更新できるよう、WordPressを導入したホームページを数多く制作・運用してきました。
今回は、そのWordPressのブロックエディターで、最近確認された不具合についてご紹介します。
目次
WordPress 6.9でブロックエディターのレイアウトが崩れる症状とは
ブロックエディターを使用して記事を作成していると、
「カラムブロックで横並びにしたいのに、縦に積まれてしまう」
「余白が効かず、要素が詰まって表示されてしまう」
これまで問題なく表示されていたにもかかわらず、同じ作成方法でもレイアウトが崩れてしまう――
このような経験はありませんか?
レイアウト調整(CSS)を変更した覚えもないのに、突然ブロックエディターのレイアウトが崩れる場合、その原因は SEOプラグイン「YoastSEO」と WordPress 6.9 の組み合わせにある可能性があります。
YoastSEOとWordPress 6.9の競合で不具合が起こる原因
弊社にて、YoastSEOを有効にした状態で WordPress 6.9(2025年12月2日リリース)へアップデートした環境で、この不具合が発生することを確認しました。
WordPressのブロックエディターでは、コードを書かなくてもレイアウトを構成できるよう、あらかじめ
・カラムを横並びにするためのCSS
・余白や配置を制御するCSS
といったスタイルが標準で読み込まれています。
しかし、YoastSEOの一部設定と WordPress 6.9 のコア機能との競合により、これらのレイアウト用CSSが正しく読み込まれなくなることがあり、その結果、ブロックエディターのレイアウトが崩れてしまうのが原因です。
YoastSEO使用中でもブロックエディターを正常に戻す方法はある?
現在のところ、YoastSEOを無効にすれば、WordPress 6.9 でもブロックエディターのレイアウトは正常に動作します。
しかし、
「YoastSEOを有効にしたまま、WordPressのブロックエディターを正常に使いたい」
という場合、弊社では暫定的な救済措置として WordPressを一個前のバージョンである 6.8.3 にダウングレードする対応を行っています。
また、WordPress公式フォーラムでもこの YoastSEO とブロックエディターの不具合は報告されており、WordPress 6.9.1 にて修正予定とされています。
(公式情報:https://wordpress.org/support/topic/wp-6-9-yoast-seo-block-editor-css-error-2/)
そのため、現時点では WordPress 6.9 より前のバージョンを使用し、修正済みのバージョンがリリースされ次第アップグレードするのが良さそうです。
YoastSEOとは?WordPressで使われる代表的なSEOプラグイン
今回問題となっている YoastSEO は、SEO対策(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)を行うための WordPress プラグインです。
検索結果での表示を最適化し、アクセス数の増加や認知度向上、集客力アップを目的とした機能を備えています。
世界で500万以上のインストール数を誇る、非常に信頼性の高いSEOプラグインです。
(YoastSEO:https://ja.wordpress.org/plugins/wordpress-seo/)
主な機能には次のようなものがあります。
・ title・description・URLの最適化
・ 読みやすさの分析
・ XMLサイトマップの生成
・ パンくずリストの設定
・ 重複コンテンツの防止
・ SNS連携
・ Googleサーチコンソールとの連携
title(ページタイトル)や description(ページの概要)を適切に設定することで、検索エンジンからの評価が高まり、SEO効果が向上します。
しかし、このタイトル制御機能の一部が WordPress 6.9 と競合していることが、今回の不具合の直接的な原因と考えられます。
YoastSEOを無効化すべきではない理由と注意点
「YoastSEOを停止すれば解決するのでは?」という意見もありますが、プラグインを無効にすると、これまで設定してきたSEOタイトルやメタ情報がサイト上に反映されなくなります。
何年にもわたり蓄積してきた記事のSEO設定が無効になるのは非常にもったいないため、YoastSEOを利用しているサイトでは、有効なまま WordPress のバージョンを調整する対応が現実的な選択肢となります。
※今回のダウングレードによる解決方法とは別に、もう一点確認している方法として、YoastSEOの設定を変更してWordPress6.9バージョンでも不具合なく使用できるようにする方法もあるのですが、そちらはWordPress内部のお話にもなってくるので次回でご紹介したいと思います。
WordPressとプラグイン不具合を防ぐための運用ポイントまとめ
大前提として、WordPressやプラグインは常に最新の状態へアップデートしていくことが重要です。
バージョンアップには、セキュリティ強化、脆弱性対策、不具合修正などが含まれています。
ただし、今回のようにプラグインとの競合によって予期せぬ不具合が発生することもあります。
そのため、制作・運用側では事前の検証を行い、安全なバージョンを選定しながら運用する必要があります。
場合によっては、一時的にダウングレードして安定した環境を維持し、修正されたバージョンのリリースを待つことも重要な判断となります。
なお、バージョンのアップデート前にはWordPressのバックアップを取っておくことが重要です。このような予期せぬトラブル時にも対応できるように、バックアップがあることでサイトデータの後戻りが防げます。
こまめな、バックアップ取得をお勧めいたします。
WordPressやプラグインのバージョン管理に関するご不安やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。




